多肉植物の土 Succulents Soil
弊社開発の
オリジナル培養土。
多肉植物の品質を追い求めるなか、気づいたのが「土」の大切さでした。弊社では多肉を健全に育てる目的で、日本の過酷な夏の暑さ、梅雨への対策など、根を守るために独自のアレンジを重ねて培養土を開発・使用しております。
また、そもそも多肉植物の寄せ植え自体が数少なかった時代。「もっと多肉植物を使った楽しみ方を広げたい」そんな思いから、誰でも使いやすい土の開発につながりました。
多くの方に弊社が開発した多肉植物専用の土を使っていただき、安心して寄せ植えを楽しんでいただきたいと思っております。
ネルソルの使い方
ネルソルを初めてお使いの方へ、基本的な使い方をご紹介します。
準備物
- ネルソル
- 多肉植物(挿し穂の状態)
- 植え込み部材
- 水
- ハサミ
- 割り箸
- ネルソル
- 水
- 多肉植物(挿し穂の状態)
- ハサミ
- 植え込み部材
- 割り箸
挿し穂の作り方
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ネルソルに植え込む前にカットした多肉植物を予め用意しておきます。
茎の伸びた多肉は先端部の葉の詰まったきれいな部分を使います。自分が植えたい場所から15mm下をカットし、下葉を取り除き15mmの茎を出した挿し穂を作ります。 1~2時間切り口を乾燥させてから使用します。
一度他の土に植えた場合、土に含まれるさまざまな菌が切り口から入り、多肉植物が腐る恐れがあります。この場合はカットしてから2.3日置いて完全に乾かすようにしましょう。
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予め多肉植物をハサミでカットして切り口を乾かします。
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必要な材料を準備します。
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ネルソルを容器に入れます。
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ネルソルに水を加えます。ネルソルが水を吸収するまで約20分間そのまま放置してください。
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20分以上経ったらネルソルをまぜながら練っていきます。糸を引くくらい粘り気がでたら使用できます。
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ネルソルを植え込み部材に着けます。
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多肉植物をカットし下葉を取り除き、約15mm茎を出した挿し穂を作ります。
※詳しくは「挿し穂の作り方」 -
葉と葉が触れ合う程度に隙間なく植え込みます。
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水やり
- 根のない多肉植物に水を与えても水を吸うことはできません。早いものだと1週間程度で発芽します。そのためまずは寄せ植えから約1週間後、水を与えてください。次に約2週間後、水を与えます。
- 水やりは、ネルソルが完全に乾いた状態では水が内部まで浸透しにくいため、ゆっくり長く与えます。または水を張ったバケツに植え込んだ部材ごと10分程浸け、水を浸透させましょう。
- 水やりのタイミングは多肉植物の状態を観察し、下葉の水分がなくなり柔らかくなってシワが寄ってきたらたっぷりと水を与えます。全体のうち、一番水を欲しがっている品種を探し、それに合わせて水を与えましょう。
ネルソルを使った
寄せ植え方法
ネルソルを使った寄せ植え方法の応用編として、コツやポイントをご紹介します。
準備物
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- ネルソル
- 多肉植物(挿し穂の状態)
- 植え込み部材
- 水
- ハサミ
- 割り箸
- ネルソル
- 水
- 多肉植物(挿し穂の状態)
- ハサミ
- 植え込み部材
- 割り箸
植え込み部材の紹介
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ネルソルを使った多肉植物の寄せ植えは、用途やお好みに合わせ、さまざまな形の容器で楽しめます。
今回は応用編として、寄せ植え難易度の高い「角型の植え込み部材」を使用します。
角型は外枠などが対称となり、動きのあるデザインに仕上げることが難しくなるためです。
初心者の方は丸みのある部材から始めるのがおすすめです。
多肉植物の数や大きさ
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多肉植物1品種あたり1もしくは3、4つ用意します。比較的小さい面積で寄せ植えする際、「2つ」は避けるようにしましょう。同じものが2つあることで視覚、デザインの観点から目立ってしまうためです。
デザインで動きを出すには、多肉植物の色、形、大きさ、高さの4つをバランスよく使うことで変化をつけやすくなります。多肉植物の品種は数多く、さまざまな色、大きさのものを用意しましょう。
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容器に少量のネルソルをいれ、多めの水を加えます。これはネルソルと植え込み部材を接着する役割をはたします。これによって表面に凹凸のない植え込み部材でもネルソルを接着させることができます。
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植え込み部材に、先につくっておいた接着用のネルソルをこすりつけていきます。
植え込み部材に霧吹きをかけ、そこに少量のネルソルをとってこすりつける方法でもOKです。 -
植え込み部材にネルソルを入れていきます。今回は平らな状態まで入れました。*使用するネルソルの容量は、使用する植え込み部材のデザイン・容器によって変わります。
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多肉植物をカットし下葉を取り除き、約15mm茎を出した挿し穂を作ります。
※詳しくは「挿し穂の作り方」 -
容器の端から順番に多肉植物を植えていきます。上から見てネルソルが見えないよう、葉と葉が触れ合う程度に隙間なく植えましょう。ぎゅうぎゅうに詰めすぎてしまうと多肉植物が光合成できなくなってしまうため、要注意です。植える場所を決めたら、そのまま一発で手で挿すのがポイント。
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多肉植物は、基本的には手で挿していきます。ただし茎の柔らかい多肉や茎が折れやすい場合、差し込む多肉植物の茎と同じ角度で割りばしを差し込み、予め穴を空けておきます。
※詳しくは挿し方の注意点 -
穴を空けた場所に多肉植物を挿しましょう。もし穴が大きい場合、割りばしを使って横から少しネルソルを詰めて茎を支えます。
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全て挿し終わったら、上から見て縦横斜め、揃っていないかバランスをチェックしましょう。
※詳しくはNG例・OK例 -
これで完成です!壁掛けタイプは、2、3日横に寝かしておき、乾燥してから壁にかけましょう。水やりは約1〜2週間後にしましょう。
※詳しくは水やり
挿し方の注意点
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挿す時は1回で
一度挿した多肉植物の場所をずらすとき、抜かずにずらすと穴が大きくなってしまいます。後になって多肉植物が抜けてやすい原因につながるので注意しましょう。
このように一度できた穴は指できれいに整えます。多肉植物を挿す場所を決めたら、1回で挿すように心がけましょう。 -
ピンセットはおすすめしておりません
ピンセットを使うと、茎を傷つける原因になります。多肉植物全般に言えることですが、ピンセットの使用は推奨しておりません。特にセダムなど茎が細いタイプの場合、やわらかい茎の組織を潰して、弱らせてしまいます。
配置のNG例
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NG例:その1
両端から植え始める
左上から順に多肉植物を植えている一方で、左下からも植え始めてしまいました。植え込み部材の両端から植えていくと、中途半端なすき間ができ、寄せ植えの後半が大変になってしまいます。基本的に一定方向に順番に植え込んでいきましょう。
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NG例:その2
同じ形や色が並ぶ
縦・横を見たとき、全く同じ形や色が並んでいます。今回は特に植え込み部材の形が四角で、その枠が対象物となり、上部一列がより一層目立ってしまっているのがわかりますね。
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NG例:その3
中心点が整列している
中央の列、それぞれ大きさや色は異なりますが、多肉植物の中心点が並んでいます。特にボリュームのある多肉がど真ん中にあることで、全体的に動きが止まって見えてしまいます。数ミリでも中心点をずらし動きに変化をつけましょう。
配置のOK例
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OK例:その1
変化を持たせる
多肉の大きさを変えることで、必然的に中心点がずれて動きが出ます。さらに接する多肉植物の色を変えること、高さを変えることで、変化が出てきますよ。
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OK例:その2
ひとつの品種につき3つ
ひとつの品種を3つ、上から見て三角形になる形で挿しています。これによって視点が散らばり、ひとつだけが目立つことなく、バランスよく見えますね。
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OK例:その3
3つをかためて配置する
ひとつの品種を3つ、かためて三角形の形に差しています。これは塊をつくることで視覚的にボリュームのある「ひとつ」と認識できます。これも寄せ植えのひとつの方法です。(部材の大きさにより4つ以上でもOK)
さらにおしゃれを演出!
仕上げアレンジの
テクニック
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一通り完成した寄せ植えに細いセダム類を加えることで、動きが出てさらにおしゃれ度がアップ!エケベリアなど、華やかな多肉の印象をより一層引き立ててくれます。セダムの下葉をとって茎を作っておきましょう。
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割りばしで植えたい場所に穴を空け、支持できる程度にそっとセダムを差し込み、ネルソルを寄せていきます。同じ場所に2、3本差し込んでもOKです。
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完成です!多肉植物の色、形、大きさ、高さをバランスよく入れ込んだ、動きのあるデザインになりましたね。
寄せ植えのポイントまとめ
- 多肉植物の色、形、大きさ、高さを使って動きを出し、変化をつける
- 接着剤代わりに水分量多めのネルソルを植え込み部材にこすりつける
- ネルソルを入れる量は、植え込み部材のデザインや容器によって異なる
- 多肉植物を挿し込む際、ネルソルが硬い場合は割りばしを活用する
- 穴が大きすぎる場合、多肉植物を挿してから割りばしでネルソルを寄せる
- 多肉植物を挿し直す場合、空いた穴を手で埋めてから再度指し直す